皆さんはFLOPS(フロップス)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
CPUやGPUの処理能力を示す指標として用いられ、長らく性能指標として用いられてきました。
そんなFLOPSですが、今後はFLOPS(フロップス)ではなく、TOPS(トップス)が主流になるかも知れません。
FLOPSは過去の指標に、これからはTOPSを重視?
今まではCPUやGPUの性能を表すときにFLOPSという単位を用いることが多く、性能を比較する際の1つの指標となっていました。
FLOPSは浮動小数点数演算が1秒間に何回できるかの数値であり、CPUやGPUの演算能力の指標として使われていました。
ですが、今後のAI時代ではFLOPSよりもTOPSを重視する時代となってきそうです。
TOPSはAI処理の性能を示す単位として使われ、Tera Operations Per Secondの略です。
整数演算を秒間何兆回できるかを示す数値で、AIの動作速度の指標になると言われています。
MicrosoftもTOPSを重視、Copilot活用を推進する狙いか?
そんな聞き慣れないTOPSという指標ですが、今後のパソコン選びで重視される項目になりそうです。
というのも、2024年1月頃、Microsoft(マイクロソフト)は今後のWindows PCに新たに「Copilot (コパイロット)キー」の導入を積極的に行うと発表しました。
これは約30年ぶりの新たなキーの追加となり、ネットニュースなどで大きく取り上げられました。
ちなみに約30年前に追加されたキーは「Windowsキー」です。
さらに先日、Microsoft(マイクロソフト)が手掛けるPCシリーズ「Surface」(サーフェイス)の新製品発表時には「Copilot+ PC」が発表されました。
「Copilot+ PC」はMicrosoft(マイクロソフト)がWindows 11にも内蔵している生成AI「Copilot」(コパイロット)を快適にオンデバイスで動作させることを目標として制定した基準で、具体的には以下の条件を満たすものに与えられるブランド名となる予定です。
- Microsoft(マイクロソフト)が承認したCPUで、なおかつNPUに40TOPS以上の演算能力があること
- メモリがDDR5/LPDDR5の16GB以上であること
- SSD/UFS以上のストレージで容量が256GB以上搭載していること
これからは電力効率が高い「ARMアーキテクチャ」にも期待?
Microsoft(マイクロソフト)が発表した、新たなSurfaceシリーズ「Surface Pro」と「Surface Laptop」には、スマホやタブレットに搭載されることが多い「ARM(アーム)アーキテクチャ」を採用したCPUを搭載しているのも特徴です。
Qualcomm(クアルコム)社が展開するARMプロセッサのブランド「Snapdragon」(スナップドラゴン)シリーズの「Snapdragon X Elite」と「Snapdragon X Plus」が搭載され、パソコンでは現在主流である「x64(エックスロクヨン)アーキテクチャ」とは異なるアーキテクチャのCPUを大々的に採用しました。
ソフトウェア互換性にはまだ問題が残っていますが、Microsoft(マイクロソフト)はエミュレータを用意するなどして、本腰を入れてARMアーキテクチャでも快適に使えるようにしようとしている姿勢が伺えます。
ARMアーキテクチャはx64アーキテクチャと比べると電気効率が非常に良く、高いパフォーマンスをより省電力で得ることができるので、モバイルノートパソコンなどのバッテリー持ち改善に期待ができます。
オンデバイスAIはもうすぐそこ
今回はMicrosoft(マイクロソフト)が発表した新たな枠組み「Copilot+ PC」とAI時代のPC選定などについてご紹介しました。
ChatGPTをはじめとする、様々な生成AIが当たり前となりつつある現代、クラウドでAIを動かす時代が終わり、手元のデバイス上でAIを動かす「オンデバイス」に移行しつつあります。
オンデバイスAIに乗り遅れないためにも、今一度パソコンの更新を検討してみてはいかがでしょうか?
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